中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ
2020年12月19日 16:00
そこで再び若手が電話したところA氏は出てくれました。会議には来てくれるそうで、10時40分にやってきました。
「なんで私に電話してきたの?」
「Aさんが今回の会議は思い入れがあると言ったから、お待ちした方がいいと思いまして……」
「あのさ、このぐらいの規模の仕事、私がやるまでもないの。あなた(私のこと。名刺交換さえなし)、後は任せますので勝手にやってください。それじゃあ、私はここで」
嘘のような話なのですが、こんな展開になったのです! 私はここまで投げっぱなしな人は見たことがないのでポカーンとしていたのですが、同社の若手2人は「いつもこんな感じなんです……」と恐縮しきり。
じゃあ、なんで彼女は管理職でいられるの? と思うも、2人はゴニョゴニョと口を濁し、何も言わないのでした。
さすがに今年はコロナでサラリーマンもキツいでしょうが、ある程度収入が守られているのにスーダラでも生きていける人生は、当人からすれば悪くないものなのでしょう。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、博報堂入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『恥ずかしい人たち』(新潮新書)。
当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。
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