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高齢者が「車の運転に必要な能力」を鍛える30の方法 認知症予防にも効果的

鳥取大学医学部教授の浦上克哉医師

鳥取大学医学部教授の浦上克哉医師

料理や折り紙も効果的

 実践する際は「日常で楽しく行なう」ことがカギとなる。

「頻度を気にするより、日常生活のリズムに予防法を取り入れ、習慣化するのが長続きのコツです。ストレスを感じず楽しみながらやるのも大切。間違い探しをしたり、詩・俳句の創作、料理や折り紙でも運転能力を鍛える認知症予防はできます」

 別掲表に掲載した以外にも、運転を続けるために取り組みたい認知症予防法がある。

「高齢期の運動不足は認知症発生リスクを1.4倍高めます。血液の循環を良くして脳の神経細胞を活性化するウォーキングなどの『有酸素運動』と、日常で不自由なく動ける筋力を維持するスクワットなど『筋力トレーニング』をバランスよく行なうことが大事。毎日6~7時間の『質の高い睡眠』も心掛けましょう」

 以上の予防策を講じたら、運転席に乗り込みエンジンをスタートしよう。

「車が運転できれば、コロナ禍でも人との接触を増やさず行動範囲を広げやすくなる。日常生活はもちろん、少し足を延ばしてドライブや旅行を楽しめば、生活にハリが生まれて健康長寿につながります」

※週刊ポスト2022年8月5・12日号

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