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【日経平均は年内に5万円も】株価上昇を牽引するファストリ、東京エレクトロン、信越化学工業、デンソー…世界トップを狙える日本企業のすごい実力

2024年、世界を制する日本企業【その2】

2024年、世界を制する日本企業【その2】

自動車業界にはトヨタ以外にも世界一の座を狙える企業

 日本のお家芸である自動車業界には、販売台数世界トップのトヨタ自動車以外にも世界一の座を狙う企業がある。

 自動車部品メーカーとして世界2位の売上規模を誇るのがデンソーだ。

 自動車業界に詳しい経済ジャーナリストの福田俊之氏が指摘する。

「通常の自動車部品会社はメーカーが発注した通りの製品を納めますが、デンソーは『ウチのこの技術を使いませんか』などと自ら提案し、メーカーと一緒に問題を解決して成長しました。しかもトヨタの系列でありながら、トヨタだけでなく全自動車メーカーを相手にしたビジネスで売り上げを伸ばした。業界トップのボッシュ(ドイツ)と渡り合えるほど開発力がずば抜け、有能な人材が豊富な面からも先行きは明るい」

 自動車のタイヤメーカーにおいて、ミシュラン(フランス)、グッドイヤー(アメリカ)に並んで「世界3強」といわれるのがブリヂストンだ。

 前出・福田氏は「ブリヂストンが世界トップに立つには他企業との差別化が必要だ」と指摘する。

「韓国や中国の新興メーカーが急伸するなか、燃費の良いエコタイヤや、空気を入れないためパンクしないエアレスタイヤといった高性能タイヤが今後のカギを握ります。同社の技術力で、高性能タイヤの分野で存在感を発揮することと、世界1位のミシュランが『ミシュランガイド』で有名になっているように、世界でブリヂストンのブランド力を高めることができれば、さらなる業績の伸びが期待できる」

 タイヤ関連では、香川県丸亀市を本拠地とする四国化成ホールディングスも注目されている。前出・真壁氏がいう。

「化学品と建材を中心とする総合メーカーですが、高機能タイヤに用いる不溶性硫黄の世界シェアで2位を誇ります。地方企業ということもあり今はまだ知る人ぞ知る会社ですが、これからますます脚光を浴びるでしょう」

後編につづく

※週刊ポスト2024年2月2日号

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