中古マンションの売れ行きに陰りも見え始めているという(写真:イメージマート)
マンション市場は今、異様なまでの熱気を帯びている。かつては高級物件を“億ション”と呼んだが、もはや都心で1億円超えは当たり前となり、不動産経済研究所の調査によると、都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)の新築マンション平均価格(2025年)は「2億円」目前の1億9503万円となった。一方、不動産調査会社・東京カンテイによれば、東京都では70平方メートルの新築マンション平均価格が住民の平均年収の17倍に達した。
首都圏・東京23区 マンション価格の推移
ただ、そんな右肩上がりのマンション市場に変調が見られるという。レジデンシャル不動産法人代表取締役の田中勲氏は、都内の不動産仲介会社の経営者たちからこんな話を聞いたと語る。
「昨年末の時点で『数か月前から中古マンションの売れ行きが大幅に失速してきた』と口を揃えていました。1億~2億円の中古物件は売り出しから成約まで時間がかかるようになったそうです。あくまで現場の肌感覚ですが、メディアのトーンと違って、都心のマンション高騰はすでに終わりを迎えた印象です」

