住まい・不動産

実際に住んだ人たちが語る「1階が飲食店」物件のデメリット

お酒を出す店だと酔っ払いの声が気になる

 虫やにおいだけではく、気を付けるべきは「客」だという人もいる。IT企業に勤務する30代男性・Cさんは、居酒屋が1階に入居する物件の3階に住んだことがある。

「私自身、お酒を飲むのが好きなので、最初は気軽に居酒屋で飲めて最高だと思いました。そこで飲んで酔っ払っても、エレベーターで上がるだけで自宅に買えることができる。入居当初は満足していて、すぐ常連になりました」

 そんなCさんだが、後悔したこともあったという。

「特にコロナ前は、学生やサラリーマンの飲み会が厄介でしたね。大声で叫ぶような人、マンションの入り口や共用階段で吐く人もいました。酔っ払いじゃなくても、やっぱり入居者以外の人がマンションの周りにたむろしているというのはストレスです。

コロナ禍以降は、居酒屋が時短営業になったことで、そういう酔っ払いはいなくなりましたが、居酒屋が酒を出さない時期もあったことから、何のためにこの物件を選んだのか、私にとってのメリットもなくなりました(笑)」(Cさん)

 同様の話は、デザイナーの30代女性・Dさんも指摘する。

「私は気軽なイタリアンレストランの上に住んでいたことがあります。そこはおしゃれなテラス席もあって、コロナ前は明け方まで営業しているのがウリのひとつでもありました。でも、やはりお酒が入ると声が大きくなる人って多いんですよね。グループで来られると、上階まで話の内容が聞こえてくるほど大きいこともあって、それが深夜だと本当にうるさかった。お酒を出す店の上に住むなら、覚悟が必要かもしれません。

 あと、立地がおしゃれエリアだったせいか、うちは布団を干すのが禁止でした。レストランの上に布団というのは見栄えが悪いっていうことなんでしょうか……。布団乾燥機を買いましたけど、そんなことあるんだって驚きましたね」(Dさん)

 理想の物件は人それぞれ。人気の有無によって家賃相場も変わってくるだろうが、1階に飲食店が入っている場合、やはり他の物件とは住み心地が異なる部分もあるようだ。引っ越しをする際は、上記の実際に住んだことのある人たちの意見を参考に、注意すべきポイントを確認しておきたい。

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